連日、世界中で新型コロナウイルスが拡がりつつあります。

ついには、NY市場の取引が一時停止(3月9日時点)となる事態にまで状況は悪化しています。日本だけでなく、世界中が混乱と不安に見舞われています。

弊社でも英語での不動産セミナーを随時開催していましたが、新型コロナウイルスの影響で2月〜3月にかけてのセミナーは全て中止となってしまいました。また、海外からの個別相談も殆どが延期になりました。

不動産価格は暴落する!?

不動産は、株やその他金融商品とは違い、流動性がないため、すぐに売りたくても売ることができません。言ってしまえば、不動産市場への影響は他の金融商品と比べると、後で出てくる性質をもっています。

このまま新型コロナウイルスが終息すれば、さほど、市場への混乱はないと思います。しかし、今後、もっと長引くようであれば、不動産市場への影響もゼロではないでしょう。

しかし、仮に不動産の価格が下がったとしても、購入したい層(投資の機会をうかがっている人たち)がいるため、価格が下がると不動産の取引数が増え、結果それほど価格が暴落するようなことは起こらないと予測しています。

また、実需用の不動産は殆どの人が住宅ローンを借りて不動産を購入しています。住宅ローンの残債もあるため、そう安くは売らない・売れないのです。ですので、不動産の鉄板法則でもある1にロケーション、2にロケーション、3にロケーションを意識して購入していれば、そう心配する事もないのではないでしょうか。

実際の問い合わせ件数に変化はあるか!?

不動産を買いたいという新規の問い合わせは減っていますし、日本在住の外国人からの売却査定の依頼は数ヶ月前にくらべて、増えているのは事実です。また、個別面談もキャンセル・延期になっているので、少なくとも外国人からみた日本の不動産市場への熱は下がっているといっていいと思います。

さらに、今までは民泊物件やホテルの買いの相談しかなかったのですが、新型コロナウイルスが流行して以来、売却のご相談の方が圧倒的に多くなりました

(ちなみに当社では2月以降、ホテルの買い希望は一切ありませんでした。)

 

不動産オーナーのとるべき行動とは!?

現在不動産を所有しているオーナーさんは現状維持(売らない・買わない)が一番ではないでしょうか。

当社の取引先で首都圏に複数のビル・アパート・マンションを所有する不動産会社社長は今年の年末まではゴルフをして過ごすという方もいるくらいです。

また、今後不動産市場が下降した場合、相続や経営不振などでどうしても売却しなければいけない物件が出てくる可能性があります。その場合には、すぐにお値打ち物件を購入できるよう、体力作り(資金の準備)をしておくことをおすすめします。

賃貸市場も穏やか!?

通常2月〜3月は賃貸市場の繁忙期まっただ中です。しかし、新型コロナウイルスの影響か、問い合わせ数が例年よりも減少しています。特に外国人からの問い合わせは少なく、契約件数もさほど多くありません。

また、今まで外国人入居可で募集していた物件も、取りあえず騒動が収まるまでは、様子をみたいと言われてしまいました。

今後の不動産市場の見通し

新型コロナウイルスがいつまで続くのか定かではありませんが、今後長期的にこのような状況が続くようであれば、市場の悪化は免れないでしょう。それは不動産市場だけでなく、日本経済、そして世界経済にも大きな痛手となります。

しかし、不動産市場は下降と上昇を繰り返すものですので、下がったとしたら、買いたい人が増え、その結果、価格も徐々に上がっていきます。

株や投資の金融商品とは違い、生活にダイレクトに関係のある「住まい」ですので、そう簡単に需要が一気になくなることは考えられないでしょう。

まずは衝動的な判断はせず、今後の金利の動き、政府の政策等をみながら、時期をみるのがよいかと思います。

 

健康面だけでなく、経済的な側面でも安心できない状況が続いています。一刻も早く、状況が収束することを願っています。