「不動産エージェント」という言葉、聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれません。

簡単に言うと、不動産会社で働く人を意味します。

私は「エージェント」という言葉が気に入っていますので、自己紹介をする際にも、

「○○さんのエージェントを務めております榎本です。」と自己紹介させていただきます。

英語でAGENT(エージェント)とは、代理人や仲介人という意味があります。

お客様の代理人という立場ですので、「お客様の意向」が最優先です。

不動産はなかなかクローズな業界ですし、そう人生で何度も経験する事でもありませんので、今までの経験からアドバイスさせていただいたり、物件やエリアによって、私の思うところを遠慮なく言わせていただいています。

購入の判断材料になる情報はできる限り多く提供しますし、一緒に金融機関を回ったり、必要であれば現地に何度も足を運びます。特にイレギュラーな場合、不動産に詳しい弁護士・行政書士・司法書士・税理士・家屋調査士に協力を依頼する場合も多々あります。

契約前には、役所調査やガス・水道・道路等の物件調査も終え、契約前に読み合わせをしますので、もし、引っかかるところがあれば、買付申し込みを撤廃することもできます。

最終的に購入を決めるのは私ではなく、お客様。

背中を押すときもありますが、そっと手を添えるくらいです。

また、不動産業者は掘り出し物件を沢山持っている、未だ知らない物件情報を持っていると思われることがあるのですが、これだけインターネットが普及している現代において、どこにも情報が出ていない物件を探す方が難しいでしょう。

不動産エージェントとしての役務は、お客様が納得して、物件を購入するサポートをすることに尽きます。

購入を判断するために必要な情報として、

最寄り駅の資産性

賃貸に出した場合の相場観

駅までの距離で変わる資産性

道路について(デメリット等あれば)

住宅ローンの選定(金利・保証内容・費用面)

他物件との比較(周辺での取引事例や販売状況)

設備や物件状況に関して(近隣トラブル、周辺施設について)

マンションの場合、管理状況・大規模修繕計画や積み立て金について

物件によって、調査内容等は異なりますが、購入の判断材料になる、なりえる情報を分かりやすくお伝えして、それがお客様の求めているライフスタイルに合っているか、理想を叶えることができるかを見ていきます。

もうおわかりいただけたかと思いますが、「不動産エージェント」は物件を売ることでは決してありません。

お客様が買いたい物件と巡り会った時に、不動産のプロとして、安全に取引が執り行われるようにサポートするのです。決して、売りつけたり、買ってもらうよう仕向けたりする役目ではありません。

そもそも、家を買う本来の理由は、「そこでの暮らし」を求めて購入するのです。

不動産というハードなモノを求めている訳ではないはずです。

「このお客さんには、この物件が合いそう」

「この物件なら、奥様も安心して子育てができそう」

「吹き抜けのリビングが旦那様の明るいリビングがいいという意向とマッチしてそう」

そんな事を考えながら、物件を探したり、お客さんのヒアリングをしたりするのが、不動産エージェントとしての仕事だと思います。

「買ってもらわないと仕事にならない」のではなく、”納得して買うため”のサポートをする。

それが、私が虜になった不動産エージェントとしての仕事です。