お部屋探しをするときは、賃貸契約の流れや期間を把握しておくことが大切です。

お部屋を探し始めてから入居までに必要な期間やお部屋の条件、発生する費用などを事前に確認すると、限られた期間内で自分の住みたいお部屋が決まる確率が高まるからです。

「お部屋探しをするときは具体的にどんな流れになるのか知りたい」

「実際に入居できるまでどれくらいの期間が必要なんだろう?」

そんな疑問をお持ちの方に、こちらではお部屋探しの流れと期間についてわかりやすく解説します。

賃貸契約の流れと入居までの期間を確認する

まず、賃貸契約の全体的な流れと必要な期間を確認しましょう。

期間に余裕を持ってお部屋探しをしないと、希望の入居日までに「ここに住みたい!」と思えるお部屋が見つからない可能性があります。

step 内容 期間の目安
1 条件を決めてお部屋を探す 数日〜数週間
2 不動産会社に行きお部屋を内見 1日〜数日
3 申し込み〜入居審査 3日〜1週間
4 賃貸契約〜引越し、入居 1週間前後

お部屋探しを始めてから入居まで、最短で1〜2週間ほどです。

お気に入りの物件が見つからない場合や、入居の審査に時間がかかってしまうと、数週間かかることもあります。

それでは各stepを詳しく解説していきます。

賃貸契約の流れ①条件を決めてお部屋を探す

まずは、探しているお部屋に求める条件を決めて、不動産サイトで物件を探してみましょう。

初めてお部屋探しをされる方は、平米数や間取りに制限をかけず、気軽に物件検索をしてみるのがおすすめです。

「最低〇〇㎡ほしい」「1Rではなく1DKが良い」等の条件を決めても、「本当はリビングの広さが欲しかっただけ」「1Rが嫌だったのはキッチンとリビングを分けたかったから」と、後から気づく場合もよくあるからです。

希望のお部屋が見つからない場合

不動産サイトを検索してみても気に入る物件があまり出てこなかったという人は、条件を見直してみましょう。

  • 候補のエリアを広げる。
  • 乗り換えを1回増やす。
  • 急行駅だけでなく各駅周辺の物件も検討してみる。

このように少し条件を緩めるだけで、広さや日当たり、設備面で理想の物件に出会えるかもしれません。

また「中目黒駅ちかくに住みたい!」などエリアを優先するときは、広さや設備、築年数で妥協できる点を見つける事も大切です。

価値観は人それぞれなので、「自分はどこなら妥協できるか」を考えてみましょう。

賃貸契約の流れ②不動産会社に行きお部屋を内見する

物件の目星がついたら、不動産会社に行き内見しましょう。

実際にお部屋を見てみると、「思っていたのと違うな」「想像よりも良い!」など様々な発見があります。

不動産会社に行くときは、希望するエリアの相場を調べ、考えている予算でどのような物件が借りられるかが分かっていると、お部屋探しがさらにスムーズに進みます。

入居に必要なお金を知る

自分のお部屋の予算や、お部屋を探すエリアの相場を正確に把握するためには、どのような費用が発生するのかを把握しておくことがとても大事です。

新しい物件へ入居するときは、「初期費用」と「ランニングコスト」の2種類の費用が発生します。

それぞれについて詳しく解説しますので、確認していきましょう。

初期費用

初期費用とは、お部屋を契約する時に発生する費用。次の5種類があります。

初期費用 内容 相場
礼金 大家さんに謝礼として渡すお金。退去時には返還されない場合が多い 家賃の1~2カ月分
敷金 退去時の原状回復に充てられるお金。退去後に原状回復充用(退去クリーニング費や補修費)が引かれた額が戻ってくる 家賃の1~2カ月分
仲介手数料 不動産会社に支払うお金 家賃の1カ月分+消費税
保証料 万が一家賃を払えなくなった場合に備えて保証会社に支払うお金 賃料の30%50%100%

要確認

火災保険料 火災や水漏れのための損害を補償する保険 1万円~2万円(2年分)
前家賃 契約の際にあらかじめ支払う翌月分以降の家賃 入居した月の家賃を日割り計算した金額+翌月分の家賃

このように、賃貸物件に引っ越す場合でも多くの費用が発生します。

引っ越しを考えている場合は、あらかじめ費用を貯金しておくと安心ですね。

ランニングコスト

ランニングコストとは、賃料など毎月支払っていく費用のことをいいます。

  • 賃料:大家へ毎月支払うお金
  • 管理費(共益費):建物の清掃費や管理会社に支払うもの
  • 更新費用:更新するときにかかる費用。更新期間となる2年に一度、更新料として家賃の1カ月分(目安)を月々の賃料とは別に支払う。

更新費用は、契約によっては更新事務手数料として0.5ヶ月分を追加で徴収するところもありますので、契約前に必ず確認しておきましょう。

車をお持ちの方で、敷地内の駐車スペースや近隣の駐車場を借りる場合は、別途賃料が発生します。

賃貸契約の流れ③お部屋の申し込み〜審査

お部屋を内見した結果、気に入った物件が見つかった場合は、「気に入りました!申込みをしたい!」という意思をエージェント(担当者)に伝えましょう。

その後の申し込みのステップは、以下の通りです。

  1. 借りたい意思を不動産エージェントに伝える
  2. 申込書に記入する
  3. エージェントから物元業者に申込書を送付する

このときお部屋の契約に関して希望がある場合は、申込み前に全て伝えることが大切です。

例えば、「予算が少しオーバーなので、〇万円台にしてほしい」「エアコンをもう一台、寝室につけてほしい」などがあげられます。

このような希望や要望はオーナー側に確認してからなので時間はかかりますが、叶う可能性はゼロではありません。

不動産会社に入居の申込書を記入し提出すると、入居審査が行われます。

入居審査とは、申し込みをした人が「きちんと家賃を払ってくれるのか」「周囲に迷惑をかける恐れはないか」などと確認する工程。審査の結果は、遅くとも1週間程度で判明します。

審査に通過すると、いよいよ契約の締結です。

ドアキー

賃貸契約の流れ④契約締結〜引き渡し

審査を通過した後は、契約の内容や設備に関する注意事項などの「重要事項説明」を受けて、問題がなければ敷金や礼金などの初期費用を支払い、契約の締結に進みます。

契約の締結は、作成された契約書に必要事項を記入し、住民票や印鑑証明などの必要書類を揃えて提出すると完了です。

契約書類は郵送でのやりとりを含めると、入居審査後1週間程度かかる場合もあります。

書類の取得に時間がかかるケースもあるため、事前に必要な書類を調べておき、余裕をもって準備しましょう。

契約の締結が完了すると即日〜数日で鍵が引き渡され、お部屋への引っ越しが可能になります。

まとめ

お部屋探しがうまくいくと、その後の生活の「質」が向上します。豊かな暮らしをするために、賃貸契約の流れをしっかり理解してお部屋探しに臨みましょう。

賃貸契約でなにかご不明な点やご不安なことがあれば、お気軽に弊社のエージェントご相談くださいね。