お部屋探しをするときに、そもそも何を基準に選べば良いか迷ってしまいませんか?

いざお部屋探しを始めると、あれもこれもと気になる点がたくさん出てきてしまって、思うように進まないこともありますよね。
そこで今回は、お部屋探しを成功させるための4つの条件についてまとめました。

この条件を意識してお部屋探しをすると”あなたにぴったりのお部屋”が見つけられるはず!
ぜひチェックしてみてくださいね。

お部屋探しの条件 ①予算

計算

お部屋探しの条件において1番重要な条件なのは、家賃の予算をいくらにするかです。

どれだけ便利で綺麗で広いお部屋でも、家賃がどれくらいまで払えるのかを確認しておかないと毎月の出費が嵩んで、生活が行き詰まってしまいます。

家賃は月収の1/3以下が目安

一般的に家賃の目安は、管理費や共益費も含めて手取り収入の1/3以内といわれています。
例えば手取りの収入が30万円であれば、家賃の予算は9万円という具合です。

多少オーバーしても保証会社の審査が通る場合もありますが、オーナーやオーナーが委託している不動産業者も月収の1/3以内を目安として審査することが多いです。

自営業者の場合は!?

自営業者や個人事業主は、会社員や公務員の方とは違って、賃貸契約の審査に通りづらい傾向にあるので注意が必要です。

自営業者は会社員のように毎月お給与がもらえるわけではなく、売り上げによって月収が変わると判断されたり、保証会社からは収入が不安定だと捉えられるからです。

以前、年収が700万円ある方でしたが、20万円の物件の審査に落ちたことがあります。
また、法人名義で1Rを借りようとしていた方も年商2億円近くありましたが、審査でN Gとなったケースもありました。
※保証会社によって、審査の厳しさに違いがあります。

自営業の方がお部屋を借りる際は、「毎月しっかり家賃が払えますよ!」ということをしっかりアピールすることが重要です。
決算書を求められることもあるので、すぐに提出できるように準備しておいたり、起業したばかりの方なら事業プランを提出したりするなど、アピールを忘れずにしましょう。

家賃以外の諸経費もチェックしよう

お部屋を借りるときは、家賃以外にも下記のような様々な諸経費が発生しますので、事前にチェックしておく必要があります。

内容 相場
敷金 契約時に家主に支払い、退去時に発生した清掃費用や修繕費などと清算される 家賃1~2カ月分

(償却敷金の場合は、退去の時には敷金は償却され、返金されないことを意味します)

礼金 契約時に家主に支払うお金
敷金と違って退去する時に戻ってこない
家賃1~2カ月分

※最近は無しの物件も多い

仲介手数料 契約時に不動産会社に支払う手数料 家賃1ヶ月+消費税
管理費

(共益費)

共用部の維持管理に必要な費用となります。

(具体的には、共用部の電気・水道代、清掃費、定期点検費用など)

 

共用部の維持管理に必要な費用を元に設定
保険料 火災や水漏れが起こった場合の損害保険の保険料 2万円〜3万円(2年分)

※保障内容による

※管理費は、共用部の電気・水道代・清掃費や定期点検費用となりますが、実際には少しでも賃料が安く見えるように、賃料の一部を管理費として設定している場合もあります。

お部屋探しの条件 ②エリア

次に大事な条件は、どのエリアでお部屋を探すか決めることです。

予算内で気に入ったお部屋が見つかったとしても、自分の生活に合ったエリアでなければ、意味がないですよね。

通勤通学に無理のない場所を選ぶ

お部屋を探すときは、自宅から職場や学校までの通勤・通学が無理なく行える場所を選びましょう。
職場や学校までの沿線を調べて、どの辺りまでなら無理なく通勤、通学できるかを考えます。
エリアと家賃には以下のような関係性があります。

  • 中心部のターミナル駅から遠くなるほど家賃の相場は安くなる
  • 沿線によっても相場は異なる(私鉄沿線、JR沿線など)

このときお部屋を探すエリアを「〇〇駅周辺」と固定するのではなく、「〇〇駅〜△△駅まで」と幅をもって探すと希望のお部屋が見つかりやすくなります。

郊外になれば家賃は安くはなりますが、定期代などの通勤にかかる交通費は高くなるため交通費を自分で負担する場合は注意したいところです。

ファミリーはエリアの利便性も考える

ファミリーのお部屋探しの場合、職場や学校以外にも以下の点に注意して利便性の高いエリアで探すのがおすすめです。

  • お子様の習い事のアクセスの良さ
  • 実家へのアクセスの良さ
  • 病院(夜間や緊急も)の場所
  • スーパーなどの食料品店の場所
  • 公園など子供が遊べる場所

このような場所との距離も考えながら、場所を絞っていく必要があります。

お部屋探しの条件 ③引越しまでのスケジュール

ドアキー

次に大事な条件は、いつまでに引越しをするかという点です。

引越しのスケジュールは、短すぎても長すぎても良くありません。
スケジュールが短いと慌ただしくなるだけでなく、引越し後に「もう少し探せばよかった」という後悔につながることもあります。

逆にスケジュールが長すぎると、現在の家と新しいお部屋の家賃をダブルで支払う可能性が出来てきます。

通常、新しいお部屋の賃発日(賃料が発生する日)は、申し込みから10日〜3週間以内に設定してくださいと言われることが一般的ですので、申込時に確認しておくことをおすすめします。

引越しのスケジュールの目安は3週間〜1ヶ月

新しいお部屋への引越しスケジュールは、およそ3週間〜1か月が目安です。

自分に合ったお部屋が見つかって申し込みをした場合、入居審査、実際の契約までおおむね2週間かかります。
このため新しいお部屋に引越したいタイミングの1ヶ月半前からお部屋探しを開始すると良いでしょう。

新しい部屋が決まり、入居審査の結果が出たタイミングで、今住んでいる管理会社に退去の連絡を入れておく必要があります。
このとき管理会社によっては、「解約の申し出は、退去日の〇〇日前まで」と指定されていますので、契約書をよく確認しておいてください。(通常は1ヶ月〜2ヶ月前予告です)

また、1年以内の短期解約に関しては、特約条項として短期違約金を請求される場合もありますので、こちらも併せて確認しておいてください。

お部屋探しの条件 ④あなただけのこだわり

お部屋探しをスタートする前に“なぜ、引越したいのか?”をもう一度考えてみてください。

実は私自身がこの部分を無視したお部屋探しばかりをしていたため、過去5年間で4回の引越しをして、200万円以上の引越費用を無駄にしてしまいました。

お部屋探しに失敗しないためには、今回の引越しで実現したいことを具体的に考えてみてください。

  • 収納を増やしたい
  • 部屋数を増やしたい
  • 勤務先までの通勤時間を短縮したい
  • 近隣トラブルにあっているのでとにかく早く引っ越したい
  • 方位や間取りにこだわりがある
  • 築年数に対する許容範囲

など、自分にとって大事なポイントがあるはずです。

お部屋探しの際には仲介業者に具体的な希望を伝えることで、より効率的な家さがしが可能になります。

男性に多いこだわりポイント

過去にご案内した男性のお客さまのこだわりは下記のようなもの。

  • 駐車場ありの物件
  • 駅までの距離(特に徒歩7分までと限定される場合多しです笑)
  • インターネットの環境
  • バルコニー有り等

車を所有している人にとって、建物内に駐車場が付いているかは非常に大事なポイントです。

また、タバコを吸われる方はバルコニーを希望される方が多い印象を受けます。
しかし、マンション規約でバルコニーでの喫煙が禁止されているところもありますので、注意が必要です。

女性に多いこだわりポイント

一方、女性がお部屋探しでこだわるポイントは、以下のような点です。

  • 2階以上
  • ペット可等
  • 水廻りの清潔さ
  • バス・トイレ別
  • 全室フローリング
  • セキュリティがある

バス・トイレ別やフローリングなど、内装へのこだわりが見られます。
また、最近はダブルオートロック必須で!と依頼される事も多いです。

通常、同条件の物件では1階が一番安く、階数が上がるにつれて、賃料も少しずつ上がっていきます。
賃料だけでなく、日当たりや向かいのマンションとのプライバシーの点で問題がないかなども確認するようにしてください。

最近はペットを飼っている方も多いですが、敷金がプラス1ヶ月かかったり、退去の際の原状回復費が高くなる傾向があります。
退去のときに揉めないためにも契約書内できちんと取り決めを確認しておきましょう。

ファミリーに多いこだわりポイント

ファミリーの場合、こだわっているポイントは以下のような点があげられます。

  • 3口ガスコンロ
  • リビングの広さ確保(家族の共有スペース)
  • 生活動線のよさ
  • 庭/テラス付き
  • 学区や実家の近くなど

ファミリー世帯が求めるのは、快適さと利便性。
生活導線の良さや広いリビング、居室の数などにもこだわりがあります。

また、進学に合わせて希望の学区や実家の近くを選ばれる方も多いです。

まとめ

今回は、お部屋探しに成功するために事前に考えるべき4つの条件をお伝えしました。

お部屋探しのポイントをおさえていると、よりあなたに合ったお部屋を見つけることができます。

お部屋探しは暮らしを楽しむためにも大切なイベントです。

ご自身の潜在的なニーズも満たしてくれるお部屋を探すためには、パートナーとなる仲介業者探しも重要になってきます。

4つのポイントを意識しながら、最適なお部屋を見つけてくださいね!